田近竹邨筆『牡丹図』 この作品は田能村竹田が頼山陽に授けた『復亦一楽帖』の中に描かれたもので、この一楽帖を手に入れた竹邨がこの上なく愛でて臨写したものです。小竹の跋文も含めて、すべてのページを書き写したものですが、その精巧さは驚くべき出来栄えです。 本物は消失を逃れて、今奈良の寧楽美術館にありますが、重要文化財になっています。竹邨が臨写したこの作品はSAIKO会の役員の手元にあります。